不動産M&A案件が成約いたしました。

更新日時:2012/06/06

不動産M&A案件が成約いたしました。

 底地を個人が所有、上物の建物を資産保有会社が所有しており、土地の所有者と資産会社の株主は同じとなっているケースで、相続によりいずれも共有の状態となっておりました。

 本件は、この土地と建物を一緒に売却することを目的としたものですが、単純に不動産売買を行うと、相続により古くから持っている物件で簿価が安いために多額の税金がかかってしまいます。こうしたことから、M&Aとして売却を行うことを検討することとなりました。

 本件のケースでは、不動産売買として譲渡した場合、売却価額のおよそ5〜6割の税金が発生し、4割程度しか手許に残らなかったところが、M&Aにより譲渡した結果、本件固有の諸事情もあり、譲渡額の2%未満の税額ですむこととなりました。

 一般に、不動産M&Aは、売り手の税負担が最終的には買い手にシフトすることになるため、買い手からは好まれません。また、売り手の税負担が軽くなる分、売買金額が低めになることもあります。
 ただし、本件は譲渡対象の物件が銀座のビルであり、多くの買い手が検討する状況となったため、好条件での取引を実現することができました。

 相続等の物件で、法人で不動産を所有しているケースで譲渡をお考えであれば、不動産もご検討されることをお勧めいたします。